sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

ポートレート

わが人生で最後になるかも

2021年12月撮影 私の病状が最も深刻だった時期の撮影です。歩くだけでも息切れがしたので、機材はカメラとレンズだけにしました。それでも駅から現場まで歩くのがギリギリくらいでした。コレが最後かも……みたいな覚悟をしていました。――あなたの心臓は半分が…

おだてなくても木に登る

2005年12月撮影 いまはなき電子書籍サイトRopLibで活動していた時期に撮りました。きわどいマイクロビキニを着こなす人気の高い被写体さんでしたが、このときは重ね着しながら冬枯れのロケ撮影です。 登山家は「そこに山があるから」登るといいますが、大木…

キラキラした場所

2015年12月撮影 本業方面での知り合いを撮らせてもらいました。被写体としては、まったくのド素人さんです。趣味としてポートレートの被写体になる人でもなく、撮影経験はゼロということでした。ポーズどころかモデル立ちも出来ないし、営業スマイルもできま…

ひとつ覚えのスローシンクロ

2002年12月撮影 ほぼ月イチで撮影していた甘ロリの被写体さんでしたが、このときを境に一旦休止となったのでした。冬の夜に雨が降るなかでしたから、そりゃあ外撮りはイヤだったでしょう。 この頃の私は、雨が降ろうが槍が降ろうが約束を守るタイプでした。…

ロケ撮影は時の運

2012年12月撮影 空の晴れ間は青く見えているけれど、肝心の太陽は薄雲でデフューズされているような状況でした。風はなかったけれど、たいへん寒かったのを覚えています。そして、銀レフだと眩しすぎ、白レフだと足りない感じがもどかしかったです。 ふだん…

勉強したくないから手動です

2000年12月撮影 いまを去る半世紀前、中学生のとき父からお古のキヤノネットを譲られて、はじめて自分のカメラを持ちました。高校の入学祝いにPENTAX KXを買って貰い、念願だったレンズ交換式一眼レフを手に入れました。大学時代に右手の親指に怪我をして親…

いつか来た道

2004年12月撮影 かなりアンダー気味に撮っています。この時期からカメラのプログラムオートに頼らないで、露出計で測って撮るようになっていました。だから、アンダーなのはカメラの不調のせいではなく、当時の私はコレくらいが良いと思って撮っていたのでし…

「感じたまま」は通りません

2012年12月撮影 組み写真は、流れと繋がりを持たせた写真の並び順によって、ナラティブを表現します。私は20年近く組み写真をつくってきて、構造は文章表現の手法を応用できることを悟りました。 文章に帰納法と演繹法があるのと同様に、組み写真も最初と最…

凪の海

2004年12月撮影 いまはなき電子書籍サイトRopLibの全盛期に撮りました。被写体は、当時20代の半ばでしたが、身長140cmほどの超小型なので、バスに乗るとき子供料金にされたりしてました。いえ、違います、というと、「あ、中学生でしたか」みたいなことにな…

きっとスクエア流行ります

2022年12月撮影 きのう撮影したばかりの撮りたてホヤホヤです。かねて制作中の仮題『スクエア』という、コミック形式のフォト・ストーリーに使用します。各コマが正方形に近くなるコマ割りなので、スクエアで撮っています。 インターネットが無かった頃、た…

アスティアの色合い

2004年12月撮影 ハッセルブラッド500C/Mに、フジクロームアスティア100Fを詰めて撮りました。中判のポジフイルムは週刊誌の巻頭グラビア頁の印刷原稿に使えるほどの解像度があり、また、中判ゆえに35mmフイルムとは段違いのボケ味を発揮できました。 その頃…

小春日和のビターな思い出

2005年12月撮影 いまはなき電子書籍サイトRopLibで活動していた時期に、グラビア系写真集の私服パートとしての撮影です。 東京近郊ですと12月でも良く晴れた日は小春日和になります。太陽の軌道が低いので、真っ昼間でも横様に陽光が射し込んできます。散り…

水着のマネージャー

2003年12月撮影 修業時代の終わり頃の撮影です。虎の穴みたいなキビシイ講座ではなく、好きに撮って構わない、タレントさん出演の撮影会でのことでした。小さい事務所だと、撮影会にタレントさんだけが来る場合が多いです。大規模撮影会で、同時に何人か出演…

十年ひとむかし

2012年12月撮影 ちょうど10年前に撮った写真を画像庫からほじくり出してきました。十年ひとむかしなどと申しまして、たしかに世の中は移り変わっています。世間では、みんながガラケーを持っていたのが、たいがいスマホになりました。東日本大震災の復興は徐…

温泉ロケのついでに

2005年12月撮影 いまはなき電子書籍サイトRopLibで活動していた時期の撮影です。グラビア系写真集の私服パートで使いました。巨乳で人気だった被写体さんですが、着ぶくれてモコモコになっている姿も可愛らしいなと思いながら撮っていました。 水着の撮影で…

陰翳を濃く

2016年12月撮影 なにごとによらず、私は計画重視です。撮影前にロケハンしたり、照明機材を準備したり、周到な用意のもとに撮影することを心掛けています。しかし、急遽、撮ることが決まって、ほとんど準備する余裕が無いまま当日になってしまうこともありま…

冬らしくはないけれど

2001年12月撮影 なんといっても12月に両肩が出るドレスは寒そうです。被写体は、当時RQとして大人気だったsattinで、肌を見せるのが職業的アイデンティティーだったようです。sattinみずからが主宰のsppcという撮影会で撮ったので、このドレスは着せられたも…

白昼夢を「夢オチ」で

2014年12月撮影 紙媒体での活動再開を図り、その第一弾として制作した文庫版写真集のための撮影でした。オンデマンド印刷の品位が低く、小さい判型じゃないと誌面が劣化しすぎてしまうため文庫版を選択したのですが、工夫が必要でした。 デジタル写真集なら…

現像が巧くいったとき

2003年12月撮影 フイルムとデジタルを併用していた時期の撮影です。ここにアップしたのはネガフイルムで撮影したもので、使用機材はベッサフレックスというカメラに旧東独ペンタコン人民公社が製造した古いレンズを捻じ込んで使っています。 当時はデジタル…

人なつこい闖入者

2003年12月撮影 公園で撮影中、不意に画角へ侵入してきました。かまわれたくて、擦り寄ってくるタイプで、なんら遠慮はありません。本来の被写体(ニンゲン)はネコの扱いに慣れていないせいか、私の方に寄ってきて撮れなくなっちゃいました。 このときはフ…

冬の夜景は命を賭して

2016年12月撮影 心臓病で倒れたのが2015年1月でしたから、充分に病状を自覚していた時期に撮っておりますので、体力的に無理がないように正味三時間ほどの撮影でした。冬至に近いと17時頃には夜景の風情になるので、ソレを狙って14時頃から撮り始めました。 …

最後の難関でした

2003年12月撮影 忘れもしない、組み写真を学ぶスパルタ式の連続講座10回目でした。老父の介護が大詰めで、睡眠時間をとるのも不自由していたなか、あるいは他人様の手を借りたり、あるいは身内に泣きついたりしながら、月に一度の講座には欠かさず通いました…

ごはんを食べたら解決でした

2004年11月撮影 ネットアイドルのブームは過ぎ去って、ブログが普及し始めた時期に、自分自身をコンテンツにした個人サイトをやっていたお嬢さんです。ちゃんとした作りの個人サイトだったので、高校生か社会人かと思って撮影を申し入れたところ、ずいぶん幼…

日昼シンクロ禁止令

2000年11月撮影 写真趣味を再開して間もない頃に撮影会で撮りました。明るさ暗さを表現できる範囲=ラチチュード(寛容度)ネガフイルムとポジフイルムでは段違いで、ポジは難しいということは、かつての経験から知っておりました。デジタルカメラの場合は、…

自主トレやってました

2004年11月撮影 写真講座に通い始めた2003年3月から、およそ一年あまり修業時代が続き、その頃に机を並べた、もしくはレンズを連ねた、同窓生三人で不定期に自主勉強会を開催しておりました。もとより作品として完成させることを意図せず、もっぱら勉強のた…

天賦の才に乏しくとも

2003年11月撮影 修業時代は2003年3月から始まり、おおよそ写真表現の方向性が定まってきた頃の習作です。まだ電子書籍サイトで商品を出そうとは思っていませんでした。 私は本業が締め切り仕事ですからスケジュールは最優先、自分の都合で進行を止めたりはし…

気合いの入った人でした

2001年11月撮影 長く中断していた写真趣味を再開してから、ようやく1年過ぎた頃の撮影です。カメラは、オリンパスC2100UZという、10倍ズームがついたレンズ固定式のデジカメで、わずか211万画素でしたが、なんとかA4まではプリントできましたし、webで使用す…

今日の主役

2022年11月撮影 私は心疾患を抱えているので、新型コロナに感染したら生命に関わります。マスクやワクチンで防いでおりますが、オミクロン株は誰が罹ってもおかしくないくらいに蔓延しております。第7波を警戒して、この夏あたりから趣味の撮影を減らしてお…

紙媒体は消えません

2012年11月撮影 いまはなき電子書籍サイトRopLibが配信終了して2年が過ぎた頃の撮影です。再生閲覧に必要なソフトウェアのDLも終了してしまい、インストールしたPCを買い替えたら、そのあとは再生できなくなりますから、もうそろそろ「見ることが出来ない」…

「さよならミカン電車」の一場面

2005年11月撮影 いまはなき電子書籍サイトRopLibで私が発表した作品はグラビア系だけではありません。水着が無い温和しいポートレートも出していました。また、ストーリー仕立ての「さよならミカン電車」という文芸っぽい作品が、けっこう好評でした。 引退…