日昼シンクロ禁止令
2005年5月撮影
いまはなきRopLibという電子書籍サイトで活動していた時期の撮影です。どうにか組めるくらいのバリエーションが撮れています。
これを撮影する2年くらい前の修業時、心の師と仰ぐグラビア系カメラマンから、ストロボ禁止を課されました。その時期、デジタルカメラのISO感度を上げると画質の劣化が著しかったので夜間は解禁され、日昼シンクロ禁止に変わりました。
それまで昼間の撮影でもストロボに頼り切りだった私は、いつまでも自然光を読みとる力を身につけられずに居ました。そして、レフの使い方もわかっていませんでした。
日昼シンクロを禁じられた私は、必然的に自然光を頼らざるを得ず、またレフの使い方と、単体露出計の使い方を覚えました。そして、モデルさんの顔に陰を出すような状況で躊躇なくシャッターを切るようになりました。
顔に陰を載せる表現を激しく嫌う人もいますが、私は好きですし「顔に陰が出たら失敗だ」というのは承伏できかねます……と、これくらい生意気なことを言えるくらいに自信が付いたのも、日昼シンクロ禁止令のおかげだったと感じています。