曇りのちカンカン照り
2007年6月撮影
いまはなきアート系の電子書籍サイトRopLibで「たぬき写真工房」という看板を掲げて活動していた頃の撮影です。夏に向けて、需要が見込まれた水着グラビアは、梅雨が明ける前から撮っていました。気温は水着でも過ごせるくらいでしたが水は冷たくて、真夏のようにパチャパチャとはいきません。
海に入らず波打ち際で撮りましょう、ということで撮影をはじめたけれど、御機嫌はよろしくない様子でした。空模様は低め安定で、どんよりしていたけれど、ずっと降らずにいてくれました。そういう天候を反映したかのように、このモデルさんの表情も曇りがちでした。ならば、その表情に合わせた絵柄を考えるまでです。
ところが、波打ち際で海藻を拾ったことで気分は激変したようです。なぜかゲラゲラ笑いながら、はしゃいでいました。気分は曇りからカンカン照りになったようでした。
けっこう気心知れた人でしたが、気分が読みにくいところがあったせいか、撮影以外でのおつきあいは一切ありませんでした。モデルさんたちとグループで酒盛りしたり、釣り大会をやったり、撮影以外でも顔を合わせる機会はあったけど、この人とは一度もなかったなぁ。仲が悪いわけでも無かったのですが。