sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

浴衣と桔梗

2004年7月撮影

 すこし俳句を囓った人が「浴衣は七月の季語だから、本来は梅雨から夏への変わり目をイメージさせるものだ」というのを真に受けて、梅雨時から夏にかけて咲く桔梗とともに季節感を演出しましたが……旧暦だと「秋七月」といって晩夏から初秋くらいの時期なのです。知ったかぶりする人に騙されました。江戸時代頃の庶民は盛夏の日昼を裸体で過ごし、行水を使うなどして暑さを凌いでいたそうです。浴衣を羽織って外を出歩くのは、秋七月になってからだったとか。桔梗は晩夏まで咲いている場合もあるので、ギリギリセーフくらいかも。

 当時すでに時代遅れとなっていた、ハッセルブラッド500C/Mで撮りました。まだフイルムが供給されているうちに撮らないと、いずれ撮れなくなると考えていたのですが、いまも細々とブローニーフイルムの生産は続いています。

 このお姉さんは、いまはなき電子書籍サイトRopLibで私が活動していたとき、ちょくちょく撮らせてもらっていた方です。すでに成人していたのですが、超小型軽量なうえに童顔でしたからバスに乗るとき子供料金になったりしました。

 撮影用の服装は別として、普段着に子供服を着ていたこともありました。さすがに「オトコの前で子供服は着ない」と言ってましたから、私はオトコのうちに入ってなかったようです。オジサンはオトコとは別種の生き物なのでしょうね。