マグレ当りってヤツでしょう

2008年7月撮影

　アート系の電子書籍サイトRopLibで活動していた時期の撮影です。アートのみで運営していくのはさすがに無理で、有名タレントを著名な写真家が撮った水着グラビアなど商業作品も販売していて、そこに私のような素人勢も加わっていました。このときの撮影は、商売っけよりはアート寄り……のつもりで撮ってました。女の子を撮るのに、ここまでピーキーなライティングは、普通しません。普通なことをアタリマエのように出来る人が、あえて定石をはずせば新手法ですけれども、ろくに普通なことも水準に達していないくせに無茶な撮り方をしていたのです。それでも「悪くないネ」などと評されたのは、マグレ当りってヤツでしょう。

　足もとはデコボコなうえに滑りやすく、スニーカーでさえアブナイのに、このお姉さんはヒールのある履き物でした。海の撮影ではビーチサンダルを履いてもらって、いよいよシャッターを押すときだけヒールのあるものに履き替えてもらうことにしていますが、このお姉さんはずっとヒールのあるのを履いたままでした。ポーズを変えるたびにハラハラしたのを覚えています。すんごい滑り方でしたから。このお姉さんはバランス感覚に優れた人で、木登りも上手でした。