sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

心残りがありまして

2004年7月撮影

 お気に入りのモデルさんでした。イベントコンパニオンをはじめ、撮影会モデルなど様々に活躍していた人で、週刊誌のグラビアに起用されたこともありました。小柄で童顔ながら、けして子供っぽくない女性らしさも兼ね備えていました。

 心残りというのは、団体撮影会でしか撮ったことがないことです。一人ずつ交替で撮るとして、モデルを独占できるのはせいぜい1分でしたから。

 この写真を撮ったときは、都内から富士五湖方面へクルマで移動しつつ何ヶ所かで撮影する、少人数撮影会でした。参加するのが気心知れた人たちだったので、少々の面倒ごとには目を瞑って貰えるだろうと、中判6×6(ロクロク)を持っていきました。すでにデジタルカメラが主流になっていた時期でしたから、他の参加者はAFは無論のこと、プログラムオートなど駆使して、パッパッと撮っていきます。中判だと、いちいち露出計で測り、ピントは手動であわせなきゃならないし、ペースが違いますからワガママを言える状況でないと団体撮影会では出しづらかったのです。実際、違う撮影会で中判を持ち込んだときトラブルになったこともありました。珍しいカメラを使っていることでやっかみもあったのです。

 このときは御参加の皆様と顔見知りだったので、やっかむような人は居ないとわかっていましたが、それでも中判で撮るには時間がかかるので、いろいろ気を遣いながら撮影しました。たとえば、デジカメの人が一度の順番で10回シャッターを押していたら、私は3コマでやめておくという具合です。そんなこんなで制約があるなか、けっこう頑張って撮りました。一度、1対1の真剣勝負をしてみたかったなぁ。