sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

学んで無駄になりませんでした

2003年9月撮影

 この時期は、まさしく修業時代でした。プロ用のスタジオで、箪笥くらいの大きさの箱にストロボを仕込み、トレーシングペーパーで覆って柔らかい光を生み出し、それを斜め前から被写体に当てるという、セッティングを習いました。

 一年がかりで組み写真を教わる連続講座の中盤くらいのことでした。大型機材の使い方を習ったところで私の手持ち機材では再現できませんし、こんなの覚えても後で役立たないかもなぁ、と思ってました。しかし、この1年後、私は本業のライターとしての仕事を干されてしまいました。たまたま地方都市の営業写真館の老カメラマンが長期の入院を余儀なくされ、臨時に代理のカメラマンを募集しているとのことで、組み写真の講習会を主宰していた某先生から私に声がかかり、スタジオで大型機材を使って撮影することになりました。その間、わずか数ヶ月でしたが、ライター仕事よりも高い日当を貰えて、たいへん助かったのを覚えています。

 被写体は女優さんですが、ライティングの講習会なので石膏像でも撮らされるのかと思っていたので、生きた人間を撮るとは意外でした。人間は動きます、満遍なく光がまわっていれば、モデルが動いても光量はさほど変わりません。巧く光がまわっていないと、立ちと座りで1段くらい変わってしまいます。このときのセッティングは上の方へ充分に光がまわっておらず、2枚目の立ちポーズの顔が少し暗めです。そして、セッティングを変えた3枚目の座りは適正ですが、立ちの4枚目と5枚目はオーバー気味です。つまり上方向に光が偏っていたわけです。

 モデルの表情が少し変なのは、まあ、普段からそういう人だったのです。作品撮りではなく講習会のモデルですから、顔の表情はどうでもよくて、どう動くと、どうなるかということがわかれば良い話だったので、コレでOKだったのです。

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