sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

とどのつまりはデジタルに

2003年12月撮影

 修業時代の終わり頃、フイルムカメラにネガを入れて撮りました。その当時、デジタルの泣き所は、明るさ暗さを表現できる範囲(寛容度=ラチチュード)がフイルムよりも狭いと言われていたことと、まだフルサイズ機がなかったのでレンズのボケ味を活用しにくいことでした。

 写真を紙に焼き付ける場合、明るさの極限は紙の白さまでです。眩しくて目を顰めるほどの明るさは表現できません。紙ではなくパソコンで見る場合であっても、明るさの極限はモニターの輝度に依存します。結局のところ、見たままの眩しさは写真で表現することは出来ない道理です。明るいを通り越せば真っ白、暗いのを通り越せば真っ黒になってしまうのは、写真という仕組みのなかでは逃れられません。ただし、それぞれの機材によって寛容度は違います。ネガフイルムは特に幅が広く、その証拠に、レンズ付きフイルムはシャッタースピードや絞りを調整できないのに撮影できますよね? あれはフイルムの性能=寛容度が幅広いことで成り立っているのです。

 しかしのかかし、ネガで撮ったとしても、この時期になるとプリント機がデジタルになっていました。現像したばかりのネガフイルムを直ちにスキャンしてデジタルに変換したうえでプリントしていたのです。その中間生成物としてスキャンしたデータも保存して持ち帰ることが出来ました。この記事に貼った画像は、まさにソレです。

 どういうことかというと、結局はデジタルの寛容度になってしまうのですね。日が射し込んだ地面が白飛びしちゃってますが、アナログで丁寧にプリントするなら覆い焼きなど明暗差を克服する手段もあるし、こうはならないはずです。ネガフイルムの優位というものが信用ならないと感じたものでした。その後、デジタルの寛容度が広がったこともあり、いまとなってはネガフイルムを使うこともありません。フイルム式カメラを担ぎ出すときは発色の良いポジフイルムばかり使っています。

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