sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

勉強したくないから手動です

2000年12月撮影

 いまを去る半世紀前、中学生のとき父からお古のキヤノネットを譲られて、はじめて自分のカメラを持ちました。高校の入学祝いにPENTAX KXを買って貰い、念願だったレンズ交換式一眼レフを手に入れました。大学時代に右手の親指に怪我をして親指の触感を失ってからフイルムレバーの巻き上げが不自由になり、モーターワインダー(自動巻き上げ)をつけたキヤノンAE-1を使っていました。その愛機が盗難に遭って以来、およそ15年ほどのブランクを経て、デジタルカメラで写真趣味を再開したのが2000年10月でした。

 ここに載せた写真は、少人数撮影会に参加したときのもので、ようやく撮影の感覚を思い出してきた時期の撮影です。撮影会にもデジタルにも不馴れだったので、おっかなびっくり撮っていたのを覚えています。

 デジタルの撮像素子とフイルムの違いが……という以前に、私は長いブランクのせいでカメラの露出決定の仕組みがわかっていませんでした。かつて最も親しんできたAE-1にはシャッター優先オートはあったけれど、絞りを決めて撮りたい場合は手動でやっていましたし、むしろ手動で撮ることの方が多かったのです。

 ひさびさに写真趣味を再開したら、評価測光だのプログラムオートだのと、私の頭では仕組みが理解できない機構がアタリマエのようについていました。カメラのオートに任せてシャッターを押せば、とにかく普通に写りました。今回の記事は、そんな「カメラに撮って貰う」段階の写真ですね。

 しかし、カメラ任せで撮った写真を「作品」だとは思えませんでした。いかなる場合でも、カメラは撮影者の表現意図を酌んでくれるわけではありません。なかには特殊な表現をプログラムとして内蔵している機種もありますが、それは機種ごとに操作の方法から絵柄の方向性まで完熟しなければ「使える」ほどの写真は撮れませんし、カメラを買い替えたら、はじめから勉強しなきゃイケナイ。それに対して、フイルム時代に習い覚えた単体露出計の測り方は、どれだけカメラの側が進歩しようとも変わりません。

 そこに気づいたものですから、この数年後にはフイルム時代の撮り方に回帰していったのでありました。


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