苦い思い出ですけれど
2004年9月撮影
スタッフとして私が企画した撮影会でのヒトコマです。若い姉ちゃんの匂いを嗅ぎに来るようなタイプの参加者が混じらないよう、アレコレ考えた企画でした。少人数で、撮影会のあとファミレスでベテランのプロを交えて写真談義をするという、余計なお世話をつけました。80年代にアイドルの水着を撮っていたベテランのプロで、カメラマンの名前は知らなくても、そのプロが撮ったアイドルたちの名前は知っているという人が多く、そういうプロに「どんなの撮れた?」みたいにデジカメの液晶を覗き込まれるとなると、そりゃあカメラの値段だけを自慢しているようなのは来ません。そのプロというのが撮影会の主宰でしたから、呼んでもギャラは要りませんでした。他所の撮影会でマネができないサービスでしたね。
スタッフなので、もちろん参加者のみなさんに写真を撮っていただくのが本義でしたけれども、ゴルフのキャディーさんみたいに「ここは望遠でいきましょう」とか、「全身も欲しいですね」みたいにプロから声がかかりますので、まずスタッフが「こうでしょうか」と撮ってみせ、プロがコメントして、それから参加者が撮り始めるといった、なかば勉強会になっていました。
プロが直々にスゴイのを撮って「同じように撮ってみなさい」というのは、とっくにやっていたけれど、技量の差がありすぎて、いろいろ無理があったのです。いったんスタッフを挟んで、遠慮無くダメ出しをして、その様子を参加者に見せることで、説明になっていたわけです。
マネ出来ないことを独占的にやっていた撮影会でしたから、他の撮影会からは嫉まれたでしょうし、好みのモデルが出演するのに「あそこへ行くと勉強につきあわされる」というので敬遠しなきゃならないヌルいカメラマン達からも不評で、匿名掲示板でさんざん攻撃されました。それを主宰のセンセイは放置していたのですが、やがて攻撃の対象は常連の参加者になりました。
私は「参加者を守りましょう」と意見したけれど、匿名掲示板で攻撃が始まってから撮影会サイトのアクセスが急増、それをビジネスチャンスと捉えたセンセイは、愚かにも常連参加者を守る行動には出ませんでした。
「何処で何を言われようが気にする方がオカシイ」
そうまで言われたけれど、私は「再考をお願いします」と折れなかったので、とうとうクビになりました。
匿名掲示板で評判がさがったからかどうかはワカリマセンが、私が抜けたあと、ほかのスタッフもやめていき、ほどなく撮影会は開催されなくなりました。
私が担当した部門の実質は撮影会ではなく、中級者から上級者へむかうための勉強会でした。いまでは苦い思い出ですけれど、撮影会のあと写真談義ができる環境は得難いものだったと思います。
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