スマートメディアと無理心中
2000年10月撮影
私が写真趣味を再開した直後くらいに撮影会で撮りました。いやはや、ヘタクソも良いところですね。お恥ずかしい。
久し振りに画像庫から引っ張り出して時代を感じたのは、照明がタングステン電球を仕込んだ大型のライトボックスだったことです。なつかしい。下手をすると接触した紙類が発火してしまうほど熱がスゴイので、被写体さんは暑がりました。いまは写真電球なんか使う人は、まずいないでしょう。熱が低いLEDの方が安全です。
その頃の愛機はオリンパスのC2100UZという10倍ズームがついたレンズ固定式のデジカメで、かなり気に入っていました。惜しいことに、記憶媒体が製造打ち切りになったスマートメディアだったため、いまはもう使うことが出来ません。スマートメディアは容量わずかに8MBとかで、フイルムの36枚撮りみたいに、頻繁に入れ替えて撮っていました。電気的な接点が広い面積で露出していたせいで静電気などでデータが飛んでしまう危険があって、それゆえ大容量のものがあったとしても、危険回避のために媒体を何枚かずつ分ける方が望ましいとさえ思っていました。
記憶媒体が製造打ち切りになると、読み出し書き込みに用いるカードリーダーなども市場から消えます。もちろん、手持ちのスマートメディアが消耗したあとは、あらたに撮ることは出来ません。いまではHDに移した画像データが残っているだけです。カメラの機械製品としての寿命が尽きる前に記憶媒体と無理心中させられたかのように感じています。
そのあとオリンパスはコンパクトフラッシュやxdピクチャーカードを採用しましたが、いまはSDカードですから二転三転しております。SDカードも電気接点はけっこうな面積が露出しているので、私は安全な媒体だと思っておりません。データの二重化は必須で、撮ったその日に二台のHDにバックアップしています。
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