sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

時代の変わり目を感じました

2003年11月撮影

 長患いしていた父の介護から、ようやく10年目にして解放されてから一ヶ月が過ぎたころの撮影です。在宅介護は経済的負担が大きく、この年の夏までに貯金を使い果たして、借金生活でした。返すアテなどなく、いよいよとなれば家屋敷を手放す覚悟でおりました。ほどなく父が世を去って、負債は数百万円に留まりましたので、なんとか働いて返せる範囲でした。

 すでに40の山を越え、バブル崩壊後の不況が続くなかで就職は難しく、介護しながら細々と続けていたフリーランスの書き物の仕事を増やすことと、やがては電子書籍サイトRopLibでデジタル写真集を売ったりしはじめるのですが、そのチョット前くらいの時期の撮影です。特に目的も無く、ただ、撮りたいだけで撮りました。経済的にはかなり追い詰められていたのですが、それでも撮らずにはいられませんでした。

 ベッサフレックスという一風変わったカメラに、ネガフイルムを入れて撮影しています。大昔に世界標準だったM42マウントを採用しており、その時代のレンズであれば旧共産圏のものにまで互換性がありました。このときも、旧東独ペンタコン人民公社が製造した古いレンズを使っています。

 ネガフイルムを使ったのは、このシーズンまででした。発色が思い通りにならないことが多かったからです。フイルムカメラの宿命で、現像するまで仕上がりがワカラナイのは当然のこととして、その現像にしても、出す店によって発色が違う場合があり、また、同じ店でも出すタイミングによって違う場合もありました。この時期ですと、ネガフイルムの現像はプリント店の自家処理で、その日のうちに仕上がりました。最短では待ち時間55分なんて店もありました。店によって自動現像機がフジだったり、ノーリツだったりで違うのと、操作するオペレーターによっても違いましたし、現像液を交換するタイミングによっても違うのです。自分の撮影意図とは異なる方向へ仕上げられてしまう場合もありましたし、プロラボじゃないかぎり、どういう仕上がりにして欲しいかなんて指定もできません。どうせプロラボに通うならポジだよなぁ、ということで、ネガからは遠ざかったのでした。

 同じ日に、デジタルで撮ったのを参考にしてください。オリンパスE-1という、最初期のフォーサーズ機です。ボケないという前評判でしたが、ちゃんとボケますし、ネガよりも色合いを思い通りに出来る利点を感じました。時代は変わったのでした。

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