sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

組み写真の「流れ」について考えます

 

 

 

2021年8月撮影

モデル 柊京羽 

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 私は複数枚の写真を「組んで」投稿することが多いです。背景のストーリーやドラマを想起させるほどの写真を、たった一枚でドーンと示すことが出来る天才肌の人もいますが、自分には真似が出来ないと悟ってから、数枚の写真を組むようになりました。

 この4枚から見てとれる状況は、川の真ん中にいた人物が次第に川岸に近寄ってくる「流れ」です。流すためには並べる順番が肝心です。最初に身体の半分以上が水面下にある写真があり、だんだんと水面から身体が出るように並べました。

 撮った順番はバラバラで、真夏のことですから濡れ髪もすぐ乾いて、また濡れて、それを見た目に矛盾しないよう、乾いた髪~濡れ髪へと変化するように選んで並べてあります。

 

 顔の表情も、岸まで辿り着いた4枚目は緊張が解けたように見えるのを選びました。

 

 そういう工夫はしていますが「意図を読み取るまでジックリ見ろ」と言ったら傲慢なので、わかる人にだけわかってもらえたら良いかなと思っています。ただ、工夫をしたからには組んだ意図を崩されたくないと思っていて、どの写真を投稿するか選ぶことで他人の介入を受けたくありません。そのことは前に述べたことと重なります。

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 組むことを意識して撮っていなかった時期の写真がコレです。

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 デジタルカメラの技術的進歩とともに、私の側も「組んで投稿する」ことを意識するようになったことで、いまはアングルが多様化しています。1枚ごとに変化をつけるのは意識していますが、あまりに突飛な変化だと、状況が繋がらなくなります。

 

 組み写真は、並べた写真の繋がりも大事なのですが、それはまた別な機会にでも。