sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

白ホリでのライティング演習

2003年10月撮影

 修行時代の習作です。プロ用のスタジオで撮りました。照明機材は、大型ストロボを仕込んだ、人の背丈よりも大きい箪笥みたいなライトボックスです。箱の内側に向けて発光させ、跳ね返された光をトレーシングペーパー越しに被写体に当てますから、非常に柔らかい光になります。いまの高い感度でも劣化しないデジカメだったら、ストロボ発光させずにモデリングライトだけで撮れそうですが、白い背景を黒く見せるのは無理でしょう。

 好きに使って良いと言われて選んだのが、背景に布や紙を垂らさない、白ホリゾントでした。実をいえば、いちばんカネかかるんですよ。床を踏んだ痕は再塗装ですから。紙は踏んだところを切って捨てるだけですし、再塗装ほど手間はかかりません。

 そういうわけで、ずいぶん贅沢な撮り方をさせてもらいました。横様に光を当てて、背景に当てないようにすれば、後ろは黒くなる。理屈としてはそれだけです。絞り値はf8から11くらいでストロボの光量を調整、ストロボとシンクロできる限界のシャッタースピードで撮ります。このときはオリンパスE-20というレンズシャッター機だったのでハイスピードでもシンクロできて、EXIF情報を見ると1/640secでした。デフォルトがISO80という珍しいカメラでした。そこまで絞れば、さしもの白壁も黒くなります。

 ストロボの閃光は1/3000秒くらいです。シャッターが全開になった瞬間に光らせて、その光をレンズで受け止めるので、1/15secだろうが1/125secだろうが、ストロボからの光量は変わりません。ストロボ以外に照明が無いわけじゃないから、そういう地灯りはシャッタースピードが遅い場合に影響を受けますけれど、早くすれば影響が少なくなるという寸法です。天井の蛍光灯くらい、まるで無いかのように撮れるのです。

 これはソファーの後ろに、クリップオンの小さいストロボを置いてスレーブ発光させて撮りました。光が当たれば、白壁だとわかりますよね。


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