sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

「さよならミカン電車」の一場面

2005年11月撮影

 いまはなき電子書籍サイトRopLibで私が発表した作品はグラビア系だけではありません。水着が無い温和しいポートレートも出していました。また、ストーリー仕立ての「さよならミカン電車」という文芸っぽい作品が、けっこう好評でした。

 引退間近の電車を主人公に見立てた作品で、映画の字幕みたいに1~2行のテキストを入れましたから、適当に飛ばし読みしたらストーリーが把握できなくなります。かならず読み手の目を1頁ごとに留めなきゃイケナイのが、かなりのプレッシャーでした。

 いつもの組み写真だと言葉を添えませんから、飛ばさずにジックリ見てくれる人にだけ、なにかしらナラティブが伝わるものなのですが、飛ばし読みしても写真一枚ごとにスキだのキライだのと感想はあるでしょう。文章で綴るストーリーもつけるとなると、途中を飛ばされたら作品全体が台無しになってしまいます。よむ途中で「もう見たくない」と読み手に思わせてしまうと、一巻の終わりなのです。

 そんな事情から、撮影計画は綿密に練っていたのですが、ヒロインに起用した被写体さんが稀代の雨女で、おまけに遅刻常習で、当日ドタキャンも何度かあった人なので、時刻どおりに運行する電車との組み合わせで、うまく撮れるのか不安でした。

 時間厳守をお願いして、当日は待ち合わせ時刻に少し遅れたものの、発車時刻の数分前に、寝起きのままの髪とスッピンで到着。電車は待ってくれないので、そのまま撮ることにして、撮るはずだった電車とのツーショットも諦め、乗車シーンから撮り始めました。

 およそ被写体らしからぬ風体なので、ヒロインの設定を「乗り鉄やるときはオンナであることを忘れる」という具合に変更、無理矢理に作品の中に入れ込みました。すでに電車の引退が秒読みの時期だったので、再撮影というわけにもいかなかったのです。

 そのほかにも様々に泣きたくなるようなトラブルがあって、ようやく仕上げた作品なので、いずれ紙媒体で復刊させたいと思っています。電子書籍は、いずれ再生することが不可能になってしまいます。ソレをRopLibで経験して辛かったので、紙媒体で出したいのです。紙媒体で通販するよと予告すると、☆がつかなくなりますけども、無料厨のみなさんには不愉快でしょうが、紙媒体は印刷費も送料もリアルにかかるものなので、相応の代金を頂戴します。

写真集通販の御案内

灯台守』―その名はミルクティー

 オンデマンド印刷(しまうまプリント)
 A5スクエアサイズ 巻きカバー表紙 全48頁 1000円(送料込)
 収益の一部は、保護された地域猫の医療費等に充当されます。

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柊京羽グラビア写真集『四季のいろどり』
 オンデマンド印刷(しまうまプリント)
 A4サイズ 巻きカバー表紙 全96頁 3000円(送料込)
いまはなき電子書籍サイトRopLibがサービス終了となってからは、商品と呼べるようなものを世に出しておりませんでしたが、昔とった杵柄とやら、久々にグラビア系に挑戦します

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