sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

会話が成立するかどうか

2009年7月撮影

 いまはなき電子書籍サイトRopLibで出した商業作品のために撮った一部です。この頃からRopLibの勢いが衰えはじめ、危機感を覚えていました。

 この細いお姉さんは、ローティーンのときにジュニアアイドルだった人で、当時は偏差値が凄く高いところの学生さんでした。頭が良すぎるせいなのか、凡人である私とは会話が成立するかどうかでした。なにか言われても言葉がすれ違い、一瞬、何を意味するか咀嚼してからでないと返事ができない感じでしたし、まったく意味不明な「るんたった」みたいなことを話しかけられて絶句したこともありました。この細いお姉さんによれば「たぬきさんとは、まだしも会話できている」のだそうです。

 なにせ細長体型なので、直立している全身を入れた構図をつくるのが難しかったのを覚えています。また、図抜けて手足が長いので、半身を撮るときも気をつけないと、下に下ろした手が見切れてしまったりしました。

 水着は私が用意した貸し出し用のを着て貰っていますが、なにを着てもユルユルになるため、見えないところの布をつまんで安全ピンで止めたりしてました。ボディコンのスーツなんかだと、背中を大きなクリップで挟んでピチピチにさせることはありますけれど、水着でソレをやったのは珍しいことです。着衣だったら詰めものをすることも出来ますが、水着だと無理ですしねぇ。

 さすがにローティーンのときから商用の撮影を重ねてきた人ですから場慣れしていましたね。一日の間に何度も衣装を替えて何パターンも撮り重ねていくことが出来たし、非常に手のかからない被写体さんでした。こうした逸材を戦力に加えても、RopLibの衰退を食い止めることは出来ず、口惜しい思いをしたものです。