sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

得難い空間

2001年8月撮影

 いかにも「撮影会で撮りました」という写真です。そして、そのとおり、少人数撮影会で撮りました。当時、撮影会が参加者を募集するため写真雑誌に広告を出していたものですが、このとき参加した撮影会は、インターネットで開催を告知、メールで申し込みを受け付けるという新しい形態をいち早く採り入れていました。

 使用機材はオリンパスのC2100UZ、レンズ固定式の10倍ズームがついたカメラで撮りました。たったの211万画素しかありません。この時期は撮影会参加者の六割くらいはフイルムを使っていたんじゃないかと思います。デジタルの方が少数派でした。

 この撮影会は参加者が待機する部屋が快適で、いろんなスタイルのアマチュア写真家が写真談義を重ねていました。その部屋で過ごすことが刺激になり、また、ものごとを追究する切っ掛けにもなりました。参加者同士が自己研鑽する、そういう体験は後にも先にも無かったので、まことに得難い空間だったと思っています。

 私は大学生の頃までキヤノンAE-1を愛用していましたが、それが盗難に遭って写真を撮る趣味から離れていました。それから十数年のブランクを経てデジタルで写真趣味を再開して、ようやく一年が過ぎた頃に撮った写真です。

 モデルは学生アルバイトで、普通に街を歩いているときのメイクのままです。撮影用メイクじゃないところにリアルさを感じていたものです。この撮影会のモデルさんたちは、クラスで一番カワイイという感じのコが多かったけれど、このお嬢さんの場合は、全校生徒の中で最もカワイイくらいでしょう。本人が希望すれば、タレント候補生くらいには成れるだろうと思ってました。