おちゃめでチャーミング
2004年6月撮影
中判6×6(ロクロク)練習のため撮影会に参加したときに撮った写真です。この頃120(ブローニー)フイルムのポジ現像は、プロラボなら翌日仕上がり、無理を言えば即日仕上げも可能でした。みるみるうちにフイルムが衰退していった時期なので、プロラボが素人カメラマンも歓迎してくれていたのです。
写ルンです等、レンズ付きフイルムがあるかぎり35mmフイルムの現像は続いていくだろうと思いますが、中判のブローニーが絶滅せずに残ってくれたのは、たいへん有り難いことです。いまは現像に出すと10日くらいかかりますけれど、いや、残ってくれただけでも充分です。
上の1枚目と2枚目、スクエアフォーマットの写真はロクロクで撮りました。3枚目と4枚目はフォーサーズ機で撮りましたので、ボケ味がかなり違います。いまでもフォーサーズはボケにくいなどと言われますが、ぼかせないのは技量の問題でもあります。ぼかそうと思って、きちんと撮ればフォーサーズ機でもボケますからね。撮影会で御一緒した初対面の人と、帰る道すがらフォーサーズ機でどれだけぼかせるか話題になって「論より証拠」とばかりに、公園の花を撮影しました。
なにも考えずに撮るとピントは深くなりますけれど……
ほら、ここまで寄ればボケるでしょう。こうやってですね……
えっ?
すでに撮影会は終了、解散していたのですが、不意にファインダーのなかへ再登場であります。どの撮影会でもモデルの出待ちは厳禁なので、どうしたものか、ちょっととまどったのを覚えています。しかし、待ち伏せを受けたのは我々の側でありましたし、いまとなっては時効でしょう。
どうやらモデルさんは次の用事に向かうまで時間をつぶしたかったらしいです。そのあとは近くのファミレスで暫し中年オヤジ二人の写真談義に、おつきあいいただきました。それにしても、つまらなそうな表情してますね。気のきいた話題を出せず、まことに申し訳ないことでした。