sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

スクエアは、どう違う?

2004年5月撮影

 中判(6×6)で撮ったスクエアと、フォーサーズ機で撮った4:3のと、同じシチュエーションで撮ったのを並べました。

 私の本業は出版業界で文章を書く仕事ですが、書籍や雑誌の編集は隣接分野だから多少は通じています。そのむかし、B5版の週刊誌でも巻頭のグラビア頁に載せるのは、たいがい中判で撮っていました。35mmフイルムではB5版の印刷原稿にするには解像力が足りなかったのです。中判はカメラによってタテヨコ比が違いますけれども、軽快に持ち運べるのはスクエアフォーマットの(6×6)ロクロクまででした。雑誌の誌面のタテヨコ比は1:√2ですから、(6×6)スクエアで撮った写真をトリミングして印刷原稿にしていました。

 私の場合は雑誌の巻頭に載せる写真を撮っているわけではなく、まったく自分の好みを理由としてロクロクを使っていました。いまやインスタグラムなど、ネットで写真を見せ合う時代ですから、紙媒体の写真集を制作しないかぎり、紙のタテヨコ比に縛られる理由はありません。どうぞ、ロクロクで撮ったままの、正方形に切り取った写真を御覧くださいませ。普通に撮ったのと比較してみてくださいな。だいぶ印象が違います。

 なお、モデルはsattinです。

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