sppc666のブログ

写真とは「真ヲ写ス」こと

ポートレート

季節感は大事な要素です

2005年9月撮影 いまはなき電子書籍サイトRopLibで活動していた時期の撮影です。商用グラビアでも中味は水着と私服が半々でしたから、ずいぶん私服も撮っていました。私服でも水着でも、たいがいは屋外ロケで、私服の場合はその折々の季節感を盛り込むように…

折り合える場所を探りながら

2008年9月撮影 夏休みが終わって、秋の長雨が訪れるまでの狭い期間は、首都圏近郊の海辺で水着の撮影をするのに適していました。もう賑わいは去っていますが、まだ水に入れるくらいに気温や水温が高いからです。ただ、夏の終わりは天候が急変しやすいので、…

いつもノーメイクでした

2002年9月撮影 その当時、個人サイトでロリータ服ばかりを着ている人がいて、交渉したら撮らせて貰えることになって、月イチくらいで撮影させていただいた方です。初回から真っ白でヒダのついたドレスという難しいものを撮ることになって思わず呻ってしまい…

迷走していた頃

2012年9月撮影 いまはなき電子書籍サイトRopLibがサービス終了したのは2010年でした。活動の場を失った私は商用作品を出すことをやめてしまい、しばらくは何の目的で何を撮れば良いのかを見失っていました。 本業は雑誌向けにテキストを書くことで、記事に添…

意地があるので加工してません

2019年9月撮影 きのう投稿したオールドレンズで撮影したのと同日に、オリンパスE-M1でも撮影しております。5枚目の水面ギリギリから撮ったのはオリンパスTG-5という、水中撮影も可能なコンデジです。 今回、御披露した写真は、まったくなんらの加工もしてい…

オールドレンズに人間味を感じます

2019年9月撮影 オールドレンズで撮った写真には、それぞれのレンズの持ち味を感じます。今回、御披露したのは、1965年に製造されたNikkor-S Auto 55mm f1.2で撮りました。4枚目のアップだけは1966年製造のNikkor-Q Auto 135mm f3.5です。 もともと私は1980年…

ボケれば良いという話じゃないのです

2004年9月撮影 中判6×6(ロクロク)とフォーサーズ機を併用していた時期の写真です。中判のボケ味を、ある程度はデジタルで再現できないかと模索していました。 単純に後ろをボカしたいだけなら話は簡単です。 ボケないと言われていたフォーサーズ機でも、後…

磨かれすぎず

2002年9月撮影 本腰を入れて組み写真を学び始めたのが2003年からで、その前に撮っていますから、組みようがありませんでした。なんとかでっち上げて、この4枚の並びです。 撮影したのは、この一度きりの被写体さんでした。おまかせの衣装でしたが、一目でビ…

ギリギリ夏っぽく

2005年9月撮影 いまはなき電子書籍サイトRopLibで活動していた時期の撮影です。 たしか、予定していた撮影が一度お流れになって、日程を組み直したけれど、企画の内容は夏っぽい水遊びの情景のまま、運を天に任せて撮影を強行したように記憶しております。た…

旧共産圏から来たレンズ

2003年9月撮影 旧東独ペンタコン人民公社の製品で、西側では「ツァイス・イエナ」と呼ばれていた東のツァイスで撮った写真です。ボディは当時最新型のフイルムカメラだったベッサフレックスです。デジタルの便利さに飽きて、不便さを感じてみたくなって買い…

凡才は模倣から

2001年9月撮影 社会人になってから中断していた写真趣味を再開したのが2000年頃で、そのあと2年くらいはブロマイドの劣化コピーみたいな写真を撮っていました。ソレが良い写真だと思い込んでしまっていたのです。 とはいえ、はじめから独創的な写真が撮れる…

スクエアは自由になりました

2004年9月撮影 この写真がスクエアフォーマットなのは、1970年代に製造された6×6(ロクロク)で撮影したからです。 いまはむかし、写真は紙にプリントして世に出すものでした。印画紙は正方形で無いし、真四角な本も特殊なものしかありません。スクエアで撮…

それはそれで

2014年9月撮影 撮影会で撮りました。一時期、私は某撮影会の企画を一つ任されていたことがありました。さすがに他の撮影会に参加すると、同業者だということでいろいろまずかろうと思って遠慮していましたが、その時期から10年くらい経過して、もう大丈夫だ…

いまはむかし

2002年9月撮影 いまから20年前の撮影です。カメラはオリンパスのC2100UZというレンズ固定式デジカメで200万画素級でした。この日は、ときおり小雨が混じる空模様ながら、芝生が緑色を反射していて、すこしモデルさんに色がかぶっています。 被写体は、事務所…

これが最後と思いつつ

2015年8月撮影「浴衣で撮ってください」 と、被写体さんの方から提案されて企画した撮影でした。この数日後に大がかりな手術のために入院する予定でした。――人生最後の撮影になるかもなぁ そう思って、ずいぶん大事に撮ったのを覚えています。 このお嬢さん…

南の島のようですが

2008年8月撮影 この写真は東京湾に面した某所で撮りました。油断すると、沖合を通るLNGタンカーなんかが写り込んでしまいます。また大型船がつくり出す波が押し寄せてくることもあります。それさえ気をつけていれば、内湾の穏やかな海ですから安全に撮れまし…

晩夏の情景 その5

2019年8月撮影 晴れた日に撮るつもりで、いろいろと構想を練っていたのが生憎の雨でした。即興で撮れる画を撮り、あとから組み立てるやり方になりました。 ・学校を出る場面 ・木の葉を観察する場面 ・川べりで水に触れる場面 ・萩のトンネルをぬける場面 ・…

晩夏の情景 その4

2019年8月撮影 わざわざタイトルに「晩夏」と断りを入れなきゃならないほど、季節感を盛り込めていないのは自覚するところです。萩の繁り方はそれらしいんですが、うなだれたヒマワリとか、熟しすぎたホオズキとか、そういう写材を入れられたら良かったのに…

晩夏の情景 その3

2019年8月撮影 組み写真は並んだ順に見ていくと、キャプションがなくてもナラティブ【narrative物語や話術、語り】の流れを感じ取れるものです。しかし、いくら理路整然と語っても、ろくに他人の話を聞かない人には通じません。 マンガのコマにも読む順番が…

晩夏の情景 その2

2019年8月撮影 白セーラー服は私が指定しましたけれど、細かいキャラ設定はモデルさんにおまかせしておりました。眼鏡をかけたり外したりも、当日その場で、そういうキャラなんだと知りました。そんなわけで、即興で撮っています。 撮影用のガラスが入ってな…

晩夏の情景 その1

2019年8月撮影 晩夏の情景を表現したくなって企画した撮影でした。私は心臓病を抱えた身ですから、よほどの準備が無いと真夏の炎天下での撮影は無理ですが、猛暑の時期を越した晩夏であれば大丈夫じゃないかと思ってのことです。晴天下で、夏の陽射しから秋…

過去の作例からトシをとったと感じました

2005年8月撮影 もう、この時期になるとデジタルの画質は充分に安定してきました。必要以上にシャープなカリカリの絵柄は過去のものとなり、フォーサーズ機でも工夫次第で背景をボカす表現が可能になっていました。 私の撮影技術は、この時期から多少は進歩し…

柊京羽写真集、通販受付開始します

柊京羽グラビア写真集『四季のいろどり』通販受付開始しますオンデマンド印刷(しまうまプリント)A4サイズ 巻きカバー表紙 全96頁 3000円(送料込)「たぬき写真工房が、いまはなき電子書籍サイトRopLibで活動していたのは2004年から2010年くらいの時期でし…

フォトストーリー『スクエア』続報

2022年8月撮影 正方形に写るスクエアフォーマットのクラシックカメラが主人公のフォトストーリー仮題『スクエア』を制作中です。このたび、主人公のハッセルブラッド500C/Mが、ヒロインと邂逅する場面を撮影しました。 ヒロインを演じるのは、たかはしまいさ…

得難い空間

2001年8月撮影 いかにも「撮影会で撮りました」という写真です。そして、そのとおり、少人数撮影会で撮りました。当時、撮影会が参加者を募集するため写真雑誌に広告を出していたものですが、このとき参加した撮影会は、インターネットで開催を告知、メール…

柊京羽写真集。近日通販受付開始します

おそらく、私の写真人生において、おそらく最初で最後となる紙媒体グラビア写真集をオンデマンド印刷で制作します。 モデルは柊京羽さんです。全96頁、春夏秋冬おりおりの背景とともに、およそ二年がかりで撮り重ねてきた労作です。 準備が整い次第、通販申…

ニッコリしながら「ダイジョブです」

2015年8月撮影 先だって投稿した「若すぎるかも?」のお嬢さんを、白セーラー服で撮りました。 sppc666.hatenablog.com 危惧したとおり、スカートは短いです。というか、このお嬢さんが思った以上に背が高く、骨格がシッカリしていたのです。四月に新調した…

涼を求めて

2007年8月撮影 当ブログに何度か登場しているので御記憶の方もおられましょう。 twitter.com この日は、まる一日撮影してマトモに商品になるようなのは数枚しか撮れませんでした。その事情を、大量のNGカットともに御披露致します。 はじめ、別な場所で撮影…

日昼シンクロの使いどころ

2010年8月撮影 いまはなき電子書籍サイトRopLibが、いよいよ荒廃してきた頃でした。毎週のサイト更新にヤル気が感じられなくなり、売れ行きもどんどん先細りになるなかで、そもそもRopLibがアート系を標榜していたことから、ならばアートっぽいものを見せて…

お目付役も同行で

2016年8月撮影 商用撮影をやめてから、被写体さんの素性は穿鑿しないことにしていますが、こちらのお嬢さんは夏休みのリアル中学生(当時)だったそうで、一人で撮影に行くわけには行かないというので、お目付役が同行しました。 暑い中、おつかれさまでした…